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ブラックIT企業(Sler)を避ける方法...独断と偏見

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いらすとや
こんにちは、ふくふくです。
 
記事を読んでくださった方(id:isyky2858さん)から、ブラックIT企業を見極める方法について質問を受けましたので、僕の意見をお伝えしようと思います。
 
前置きですが、僕はSIer(システム制作請負企業)でしか働いたことがないため、SIerの実情についてしかお話しする事が出来ません。
 
IT企業と一括りに言っても、今では業種も職種も多様です。IT業界の業種などを知りたい場合は、こちらの記事をご参照下さい。

 
さて、早速本題です。
 

ブラック企業を避ける基準

ブラック企業の定義は様々だと思いますが、この記事では、以下4点のいずれかを満たしている企業をブラック企業としたいと思います。
 
  • 常に長時間労働を強いる
  • 残業代を払わない
  • 各種ハラスメントが横行している
  • 有給を使えない
 
率直に言うと、「あるSIerがブラックであるか」を外から見極めることは非常に困難です。なぜなら、同じ会社の中でも案件によって状況が異なる場合があるからです。ブラック企業ならぬブラック案件(炎上案件)です。
 
例えば、ホワイトと思われる会社に入ったものの、納期に間に合わなさそうな炎上案件のチームメンバーとして配属された場合は、長時間労働を強いられたり、有給を取りづらかったりする事があるからです。
 
ただ、あえて、ブラック企業ではなさそうなSIerの特徴をあげるとしたら、以下4点かと思います。
 
  • 1次受けSlerである
  • 自由な意見を言える風土である
  • お悩み相談窓口が設置されている。(またはハラスメント行為に対して罰則が実行されている)
 
ひとつずつご説明しようと思います。
 

一次受けSlerである

まずは、『一次受けSlerである』ことです。
 
本題に入る前に、SIerについて簡単に説明しておきますと、
Slerとはシステム開発の請負企業のことです。つまり、顧客企業からシステム開発の依頼を受けて、納期までにシステムを納品することにより儲けている企業のことです。
 
また、一次受けとは、システムを必要としている顧客企業から直接受注することを言います。Sler業界は独立系を除き、多くの場合ピラミッド形式となっており、一次受けから二次受け、三次受けと仕事が流れていきます。下に行くにつれて受注価格は下がっていきますから、下で受ければ受けるほど、利益が少なく余裕がないケースが多い印象です。
 
エンジニアの長時間労働環境を作り出している原因は無茶な納期ですが、下位で仕事を受けるほど、納期スケジュールが厳しくなりがちです。
 
以下記事にて、Slerで働くSEが長時間労働を強いられる原因について詳しく紹介しています。長時間労働の原因は納期と深く関係しています。
 
 
もし適正ではない納期で受注をしてしまうと、辛い目に合うのはエンジニアです。
そもそも無茶な納期で契約しているわけですから、当然、1日8時間の作業では終わりません。しかし会社としては、納期を守れないと信用を失い、今後の受注競争で非常に不利な立場になるため納期は死守しなければなりません。
結果的に、エンジニアは残業をするハメになります。
 
さらに酷い場合は、納期に間に合わせようと残業をさせておいて、残業代を払わないケースです。サービス残業と言われているものですね。これが起きる原因は3つあると思っています。
 
  • 人件費削減
  • 資金不足
  • 36協定
 
一つ目の『人件費の削減』は、従業員に残業代を払う資金があるにも関わらず、人件費を抑えようとする会社側の勝手な都合によるものです。これはかなり悪質です。
 
二つ目の『資金不足』は、残業代を払いたいが、資金枯渇により未払い状態が続いている状態です。会社の経営状態が改善すれば即支払われる可能性もありますが、最終的に残業代が未払いのままの場合は、サービス残業と一緒ですね。
 
最後は『36協定』です。36協定とは、簡単に言うと法定労働時間の超過許可ですが、超過にも限度がありますので、限度を超えた労働を強いる場合、会社は労働基準法違反となります。(詳細は下記サイトをご覧ください)
  

ですので、法律違反にならないために、従業員に、実際の労働時間より短い時間で勤怠報告をさせます。これも悪質です。
 
ちなみに上記サービス残業に関しては、特にIT業界に限った話ではないです。
 
一次受けでも悪条件で受注する場合も当然ありますが、二次受け三次受けに比べると、その割合が少ないと感じています。
 
 

関東ITソフトウェア健康保険組合に加入している

次に、『関東ITソフトウェア健康保険組合に加入している』ことです。
 
関東ITソフトウェア健康保険組合は、審査に合格したIT企業が加入出来る健康保険組合です。
 
加入条件は以下リンクに書いてあります。
 
納税の滞納がない等の条件があります。
 
ちなみに、この組合に加入している企業の従業員は、旅行費用を一部負担してくれたり、組合指定の施設を安く使えたりと、福利厚生の恩恵もあります。
 
「この組合に加入している全ての企業はブラックではない」とは言い切れませんが、加入条件が決まっていますので、加入している企業であれば、税滞納企業や反社会勢力とつながりがある企業はではないと言えると思います。
 

自由な意見を言える風土である

次に『自由な意見を言える風土である』ことです。
 
自由な意見を言える風土というのは、相手の意見を尊重出来る人がいると言うことでもあるので、問題が起きたときに解決に向けて協力してくれる人が多い可能性かあります。
 
風土は入社しないと分からない場合もあるかと思いますが、面接官や社員との面談時に際どい質問をしてみれば分かる場合があります。
 
例えば、僕が勤めている会社は副業禁止ですが、当時就活時に面談した社員に、副業に関する質問をしたところ、「副業禁止は社会のトレンドに合ってない。うちも制度を変えるべき。私はバレないようにやっています笑」とかなりオープンに話してくれました。
 
実際、入社してみて、とてもオープンに話せています。もちろん頑固おじさんも一定割合でいますが、比較的自由な風土で、お互いの意見を尊重する風土です。
 

相談窓口がある(もしくは罰則が実際に実施されている)

最後に、『相談窓口がある』ことです。
 
各種ハラスメントがあった際に、相談できる窓口が用意されているかは、確認しておくと良いかもしれません。出来れば外部の専門家に相談出来る仕組みがあればより良いです。それだけ社員の事を考えている証拠と考えることが出来るからです。
 
また、実際にハラスメント行為が発覚した際に罰則が行われるかが大事です。ハラスメント行為に対して、減給処分などを罰則を実施している企業は、真面目に取り組んでいる証拠です。
 

 まとめ

以上、ブラック企業ではなさそうなSIerの特徴について、僕の独断と偏見をお伝えしました。
 
記事の冒頭でお伝えしたように、ブラックIT企業を外から見極めることは極めて難しいですので、入社してから変だと思ったらすぐに転職することも必要かと思います。実際僕の同期は、入社後一年足らずで3人が転職しました。転職しやすいのがIT企業のいいところでもありますので...
 
ただISTJの場合は、サラリーマン生活が性に合わないことが多いかも知れません。なので僕はいつでも逃げれるように、転職が比較的楽で、後々フリーランスとしても働けるプログラマーの道を選んだということもあります。
 
自立して働ければ理想的ですが、もし就職しないといけない状況であれば、自分にとって少しでもストレスを感じなさそうな会社を選ぶことが大事だと思います!^^